症状を知り病気を探る
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症状とは
人体にとって何かよくないことが起こっているセンサーが感じた結果出てくるもの。
そのセンサーが感じた不快をなだめ、あるいは不快の原因を取り除くのが医療である。
体性痛
表面で感じる痛み。皮膚、筋肉、骨、腹膜、血管
内臓痛
痛い場所を指し示すことができない痛み
反跳痛
腹膜はもともとトランポリンみたいな硬さがあり、押して離すと揺れが加わり、そこで痛みがあれば炎症が腹膜に及んでいるサイン
圧痛
押すと痛む。炎症を起している、腫れているなど
痛みの原因
炎症→発痛物質が出て神経に触る。鎮痛薬は発痛物質を
出さないようにしたり、出ても神経が感じなくさせ
る。
伸展圧迫→神経が直接引っ張られたり押されたり
痛みを取り除くにはその物理刺激を取り除く
高温や低温
痛みを伝える神経の異常
センサーの誤作動。発痛物質も出てなければ、伸展圧迫刺激も受けていない。鎮痛薬が効かない
✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️
「体性痛と内臓痛」で場所を、「炎症?伸展圧迫?神経?」で原因を推測する。✏️✏️✏️✏️✏️✏️
きっとマスカラ強いバタコの時間
痛みの原因を探すには、
きっかけ、増悪・寛解、強さ、場所、他の痛み、時間
を探す。
◎運動や姿勢、呼吸運動で痛みが変わるようであれば筋肉とか臓器が動くことで刺激を受ける場所に痛みの原因がある。
◎便通や排尿との関係
◎痛いとこを押してみる
「きっかけ」はどんな行動をしたときに痛みが起こったかだけではなく、どのような病気を持っているか、どんな治療をしているか、カテーテルは入ってるか、などの背景も含まれる。
腹痛
分類
- お腹の壁に炎症=体性痛、炎症
- お腹の壁が引っ張られる=体性痛、伸展圧迫
- 管がつまる、伸ばされる、ねじれる=体性痛、内臓痛、伸展圧迫
- 血管=体性痛血管痛、伸展圧迫
- 神経=体性痛内臓痛
- 代謝の病気=内臓痛、炎症
- 胸の病気=放散痛
腹痛のマスカラ
「排便やガスでどうか?」中身が開通するとよくなるしつまれば痛くなる。腸の中がパンパンになれば、腸が引き伸ばされ腸管伸展痛=内臓痛となる。
「姿勢を変えるとどうか?」重力によって臓器の場所がずれる、呼吸=横隔膜の動きで臓器がずれる、骨格筋に炎症があれば動かすと痛む。
「食後はどうか?」
胆石発作は、脂肪分の多い食事をとったあとに痛む。
強い
あきらかに痛みの強いとき→大動脈解離、上腸間膜動脈血栓症、卵巣茎捻転、尿管結石
腸管が虚血壊死し破れると菌が出てしまう。破れなくても粘膜が壊死すると細菌は血中に移行し敗血症となる。
バタコ
自発痛と圧痛反跳痛の場所を分けて考える。
パンパンに腫れた胆嚢を上から押すと刺激され痛みが増す。虚血では発痛物質が出ての痛みなので押しても変わらない。
他に、吐気下痢便秘は?発疹は?咳は?熱は?など
時間
波があれば腸の動きと関係があるかも‥炎症による痛みならずっと続くかも‥
胸部不快感・胸痛
体性痛内臓痛、炎症伸展圧迫神経で分類すると、
- 心臓の血管詰まる→血管痛
- 詰まって心筋虚血→虚血による痛み、発痛物質の痛み
- 血管裂ける→血管痛
- 肺の血管詰まる→血管痛
- 肺破れ気胸→胸膜痛体性痛
- 胃酸胸やけ→内臓痛発痛物質による
- 筋骨格や神経→体性痛
- お腹なのに胸が痛む→放散痛
- 不安
胸部の4大疾患
心臓が原因の胸部不快感
血液の需要と供給のバランスが崩れると痛くなる。
安静時供給が足りてても運動し需要が増えると足りなくなるかもしれない。→労作性の胸痛
需要と供給のバランスを崩すのは、狭窄だけではなく貧血でも酸素がたりなくなる。この場合も胸部不快感がでる。
冷や汗や嘔吐は、臓器の急な虚血や障害、強い痛みなどのときに、自律神経症状として出る。
「サルも聴診器」
(酸素、ルート、パルスモニター、エコー、心電図、xp)
胸膜が原因の痛み
気胸では、胸膜が破れ体性痛として出たあと呼吸が苦しくなる。
胸膜炎では胸膜が呼吸で擦れることによる痛みで呼吸によって痛みがかわる。
十二指腸潰瘍では食後胃酸が中和され痛みは減る。
胃潰瘍では、食後胃酸の中和や食物の刺激でどちらもありえる。胆石症は食後1時間後に痛くなることが多い
逆食は、逆流しやすい姿勢で胃酸が濃いとき(空腹時)すべて内臓痛なので鈍痛、しくしく、うずく痛み。
筋骨格神経は体性痛で痛む場所がはっきりしている。
きっと
運動食事姿勢、突然か
タ
咳や呼吸、嘔吐冷や汗
呼吸困難
原因
- 肺胞内に外気が出入りできない(換気異常)→脳の異常で胸が動かない、筋の異常で胸が動かない、気胸で肺が広がらない、気管や気管支がつまるまたは細くなってる。換気が悪いとCO2が貯まる
- 血流異常→血液がつまる、心臓が原因で肺に血液が来ない。血流が悪いと酸素投与してもo2上がらない
- 外気と血液が隣接してない(ガス交換異常)→肺胞のまわりに水や線維があり。CO2はなんとか出ていくがO2は入れない
発熱
体温を上げるためには、まず熱を逃さないように手足の血管を収縮させる。だんだん寒気を感じ保温に努めようとする。さらにシバリングをする。肝臓で熱を作る。脳下垂体が発熱サイトカインを出す。この段階で無理に冷やすと「もっと熱を上げなきゃ」といつまでも熱は下がらない。
感染症では体温よりもむしろ呼吸数や悪寒戦慄の有無が大切である。
バ
感染といえば穴、バリアの破壊!
感染はどこかの穴から入ってくる!
穴とは口鼻耳尿道肛門膣皮膚の汗腺
どこに何が感染したか?
市中は、鼻→肺炎、気管支炎、副鼻腔炎など
皮下→蜂窩織炎など
院内の特徴は、何らかの治療を行うことで、生体のバリア機能を壊していること。
高齢者では、感染症でも熱が上がらないこともあるので、バイタルの変化→前日より呼吸数が増えた、脈が増えた、血圧が下がった・・やうわことが増えたなどの意識レベルの変化、むくみが出た(全身性炎症、腎不全)、尿が減った(腎前性腎不全)といったサインがあれば、全身感染症、敗血症を起こしてる可能性もある。
めまい
左右の三半規管と平衡班(センサー)で揺れ回転を感じ、前庭神経(コード)を通じて橋や小脳(コンピューター)に伝わり、視線を調整する。
センサーやコードは両方いっぺんに壊れることはなかなかなく、回転性のめまいとなる。血流遮断や腫瘍によりコンピューターご壊れると、フワフワした浮動性のめまいとなる。脳全体の血流不足は停電した状態で前失神となる。
前失神は、(起立性低血圧、脱水、不整脈、TIA、アナフィラキシーによる血管拡張、低血糖、低酸素など)
きっと
姿勢によるものか?
マスカラ
安静で良くなるか
タコの時間
耳鳴りや吐気、頭痛など。ずっと続くか、繰り返すか
訴えをしっかり聴くこと!
そこには、きっかけも、場所も、時間もある程度含まれているはずである。