絵でわかる感染症
読み終わりました。
絵でわかる感染症 with もやしもん (KS絵でわかるシリーズ)
- 作者: 岩田健太郎,石川雅之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/01/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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感染症にかかれば何か症状が起こること
感染症を示唆する現象→炎症(熱くて、赤くて、腫れてて、痛い)紅腫熱痛
炎症とは
菌侵入→侵入部位が情報発信(ヒスタミン生産)
全身の活動開始
血管透過性亢進、白血球順次出撃、
続いて防御因子、凝固因子出撃
好中球、単球出撃
¦
血液凝固促進中、血管内閉塞。局所の酸素濃度低下に成功
リンパ球出撃 などなど
炎症があっても感染症じゃないときもある。自己免疫性疾患や痛風、薬剤熱、外気温高く体温調節できないなど。
炎症がなくても感染症のこともある。毒を細菌が作る場合。ポツリヌス、破傷風など。
感染症の診療の際、大事なのは「現象」=「コト」からアプローチすること。
体温、白血球、CRPは感染症が発症すると典型的に異常値となる。しかし、感染微生物や感染臓器がわかるわけではない。
感染には感染した微生物がいること
グラム染色や培養によって特定する。
感染には感染経路があること
経路を断つこと。手洗い、手袋、消毒、マスクなどなど
感染には感染した臓器があること
感染臓器の特定は、問診、診察、血液や画像の検査値でする。咳→気道感染、腎臓辺り(背部)痛→尿路感染、血液で肝機能異常→肝炎や胆管炎、CTで脳に腫瘍→脳腫瘍など
人間の最大の防御力は皮膚である
皮膚があるからこそ敵の侵入を防いでいる。なので皮膚が弱くなるとそこから菌が侵入する。弱くなるのは
傷や皮膚病、穴(点滴の針など)など。
院内感染
のほとんどが、尿路感染、肺炎、カテーテル関連血流感染、創部感染、抗菌薬関連下痢症である。感染症でないが、わりと多い院内で熱をだすものに薬剤熱がある。
また、カテーテル関連血流感染はカテーテルはただの通り道でしかなく問題は血液感染である。なのでカテ先を調べても意味がない。血液を培養する必要がある。
目標を決めること
「サーベイランス」とは監視や調査という意味で、院内感染を減らすため、感染症と薬剤耐性菌が調査されている。その中で 目標のない対策は単に仕事をしたフリ というのが出てくる。つまり、単に毎日今日はいくつの菌が出ました と調査するのではなく、何を目標にするのか?いくつ減らすのか?ということをしっかり決めることが大切である。ただ月1回会議をした、巡回したではなくしっかりと目標を決めること。
プラス…
分母に気を遣うこと
感染が何人、カテーテル感染がおこった…という分子だけでなく、その期間何人の患者がいたのか?何日カテーテルが入っていたのか?という分母も大切である。
「なにかあったら」
というが、具体的に「なに」とは何なのか、明確にしておく必要がある。でなければ思考停止である。
微生物、抗菌薬、症状が細かく載っていたので勉強になりました。
まとめました。疲れた😭
いままでもらったらわけもわからず飲んでた薬が少しわかりました。