ヤバい経済学
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「インセンティブ」で人は動く!
犯罪者も、他の誰もがそうであるようにインセンティブで動く。
公害を出す人が公害を出さないインセンティブが足りない。振る舞いを改めるのは難しいなんて言いつつ、手をこまねいているより、改めなくてもうまくいく仕組みとか設計とかインセンティブを作る方がいい。
給料を決める4つの要因
- 多くの人がやりたいと思うか、多くの人がやれるか
- 特殊技術
- きつさ
- 需要
通念=一般に共通した考え
私たちは真理を自分に都合のよいことと結びつける
自分の利益や幸せと一番相性のよいことを真理だと考えたり、あるいはしんどい仕事や生活の大変な変化を避けるために一番いいやり方を正しいことだと思ったりする。また、私たちは自尊心を強くくすぐってくれることが大好きだ。経済・社会的行動は、複雑であり、その性質を理解するには精神的に骨が折れる。だから私たちは、いかだにしがみつくようにして、私たちのものの見方に一致する考えを支持する。
通念がいつも正しいとは限らない。通念を疑う。
疑問を立ててみる。数字を探す。
平凡な説を通念に押し上げるなんて錬金術をやろうと思ったら専門家はあつかましくやらなければならない。それには一般の人たちの感情に訴えるのが一番だ。感情は筋の通った議論の天敵だからてある。感情に関して言えば恐れは他より特に強力だ。殺人鬼、破壊兵器、病気など、専門家はまずそういう怖い話で私たちを震え上がらせ、そしてアドバイスをするからとても聞かずにはいられない。
怖いのは"もうすぐ死ぬ可能性"
自分でコントロールできないリスク要因に比べると、コントロールできるリスク要因は怖がられない。
それと同じく大事なのが「恐れ要因」テロで死ぬのはものすごく怖いが、心臓病で死ぬのはなぜかそうでもない。
危険と恐れは重要度がちがう。危険は大きいが恐れは小さいとき、人の反応は控えめ。そして危険は小さいが恐れは大きいとき、人はオーバーに反応をする
因果と相関
たくさん本がある子は、ない子よりも試験の点が高かった。つまりこれら2つは相関している。でも、点数の高さは他にもたくさんの要因と相関している。たくさん本を持っている子と持っていない子を単純に比べても意味がない。XがYを起こしているのかYがXを起こしているのかもしくは他の要因があってXとYを起こしているいるのか
「インセンティブ」という言葉。いままでなんとなく聞いたことあるようなないような言葉を、きちんと理解することができたことが一番の収穫だった。
手伝いをしない子供に、いままでは怒ってるだけだったけど、いまはどうすればインセンティブを与えられるかを考えるようになった。そのせいで怒ることも必要なくなる。そしてそのインセンティブがうまくハマれば、こっちが言わなくても自ら進んで手伝ってくれるようになった。