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皮膚は考える

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皮膚は考える (岩波科学ライブラリー 112)

皮膚は考える (岩波科学ライブラリー 112)

  • 作者:傳田 光洋
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/11/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

2005年に出た本なので、そのごの研究でわかったことも知りたい。そこで2019年に出た「皮膚はすごい」も読みたい。

皮膚は1枚の皮のようで実は上から、表皮、真皮、皮下組織にわかれている。

表皮は、ケラチノサイトという細胞が表面に向かい死ぬ。死ぬと同時に出てくる脂質とともに水を通さない膜である角質層を形成する。これが垢となって出てくる。

表皮の底で細胞が生まれて表面にたどり着いて角層になってやがて垢になる。健康な皮膚では一定の速度で絶え間なく繰り返される。表皮厚さ0.06〜0.2ミリ

真皮は、コラーゲンなどの繊維状のタンパク質によって作られる。厚さ1〜4ミリ。免疫や炎症に関する肥満細胞、血管も分布する。

湿度が一桁になると、ケラチノサイト細胞の増殖が早くなり、角層下で炎症を起こすサイトカインの合成が始まる。さらに免疫系のランゲルハンス細胞の数も増える。ヒスタミンなども増える。表皮の増殖、炎症、痒みが出る。

環境変化は情動性ストレスを起こし、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンを出し副腎皮質からグルココルチコイドが全身に向けて出る。グルココルチコイドは皮膚バリア回復速度を遅延させる。